透析医療への取り組み
感染症対策
透析療法では、免疫力低下が危惧される患者さまに対し、最も神経を使うのは感染症の防止です。
当院では、冷暖房設備にウイルス除去フィルターが付いているだけでなく、「風が出ない静かな空調設備」を導入しております。
また、各ベッドは半個室設計により周囲からの感染源飛散予防もおこない、最適な透析空間の提供を重視しています。
院長自ら院内感染予防の陣頭指揮を執り、予防に向けてあらゆる場面で細心の注意を払っています。
透析機器について
1人の患者さまに必要な透析液は1回120リットルに及びます。
当院が1日に必要な量は実に10トン以上。
毎日清潔で安全な透析液を提供するため、常に最新の機器を取りそろえ、さらに専門の技士がメンテナンスを欠かさずおこないます。生体適合性を十分に吟味し、患者さまに合わせた条件設定による透析治療を実施しています。
フットケア
透析患者さまには、ASO(閉塞性動脈硬化症)やPAD(末梢動脈疾患)の併発や尿毒素の蓄積、糖尿病、栄養不全による免疫力低下が起こりやすいという問題があります。
かつては、下肢の病変があっというまに重症化し、下肢切断という事態に発展してしまうことは少なくありませんでした。近年、透析患者さまへのフットケアが重要視されるようになり、当院でも対策チームを作って取り組んでいます。